前回、発毛と育毛の違いについて書きましたが、薄毛で悩む人のほとんどはAGA(男性型脱毛症)であるといっても過言ではありません。
私がサロンに勤務している時も、お客様は殆んど女性でしたが、やはりAGAと思われる症状で悩んでらっしゃる方が多く、近年女性にも増えていると言われています。
今日はAGAについてわかりやすく書いていきます。

まずは知っておきたい基礎知識。
髪の周期(ヘアサイクル)について
ヘアサイクルは、
「成長期」「退行期」「休止期」の3つを1クールと数えます。
成人の頭髪は毎日100本が抜け変わるといわれています。
髪一本一本が異なるサイクルをもっているため、およそ8〜10万本あるといわれる頭髪の本数は常に保たれています。
☆(人種により頭髪の本数は変わります。)
健康なヘアサイクルでは、次のような周期を生涯で15 〜20回程度繰り返すと言われています。
ヘアサイクルが正常であれば、人の寿命の間は髪がなくなくことはないはずです。
では何故、寿命を待たずに髪が先に旅立ってしまうのでしょうか…
AGAとヘアサイクル
ヘアサイクル、回数に限度があります。
回数には個人差がありますが、AGAの場合、
男性ホルモンの作用で周期が乱れてしまうことにより薄毛が進行します。
乱れたヘアサイクル

(健康なヘアサイクルの解説は前回のブログを参照ください。)
・成長期が短くなる
本来、成長期が3〜6年と1番長いはずが、男性ホルモンの影響を受け成長期が短くなることで、髪が充分に太く長く成長することができず、そして短くて柔らかい髪が抜け落ちてしまう。
・退行期は変わらない
退行期に大きな影響はなく、毛髪の成長は2~3週間の休止状態に入ります。
・休止期は長い
休止期は長く、さらに頭皮の血行が悪くなると毛母細胞栄養が行き届かず、新しい髪が生える力を失います。
これだと、あっという間に15 〜20回の周期は繰り返されてしまいます。
その結果、寿命を待たずして、毛髪の寿命だけ先に尽きてしまうのです。

これくらいの時に気付いてケアしてあげれば良くなる可能性は大いにあります。
そうならない為にも、メカニズムや原因を知って早めに対処しましょう。
ヘアサイクルを乱す原因
男性ホルモンの作用
男性ホルモンのテストステロンそのものが、悪いわけではありません。
テストステロンが体内のⅡ型5αリクターゼという還元酵素と結びつき、ジヒドロテストステロンという物質に変化したものが、毛母細胞に作用することによって、ヘアサイクルの成長期を6ヶ月~1年という非常に短い期間に縮めてしまいます。
血行不良
運動不足(肩こりや首こり)などにより頭皮の血行が悪くなると、毛髪の成長に必要な栄養素が行き届かなくなり、新しい髪が生えてこない原因になります。
加齢によるもの
人間のヘアサイクルは、もともと回数や各周期の期間には個人差や遺伝があります。
年齢を重ねると、生活習慣も加わりさらに変化することが考えられます。
日本人男性の場合、20代後半からAGAになるケースが多く、それ以降年齢と共に徐々に増えていきます。
ヘアサイクルのセルフケア

健康な毛周期を維持するためには、
ヘアサイクルの成長期を縮める原因と考えられる要素を排除、抑制することがカギになります。
頭皮の血行を改善や、エイジングケアに努めることが大切。
ストレス解消
ストレスによって交感神経の緊張状態が続くと、男性ホルモンが増加することがわかっています。
男性ホルモンが増えるとヘアサイクルを乱すジヒドロテストステロンも増加します。
習慣化したヨガはストレスを軽減する効果があります。日々のストレスを早めに解消するように努めましょう。
運動を習慣化
血行を良くするために、定期的な運動をするのはとても大切です。頭皮マッサージも取り入れて。
ただし、筋トレなどの無酸素運動は男性ホルモンの分泌を促進します。ヨガやウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。
禁煙
たばこは体内に大量の活性酸素を生成し、体の老化を早めます。
活性酸素は、ジヒドロテストステロンの生成を抑制する亜鉛を大量に消費します。
バランスの取れた食事
Ⅱ型5αリクターゼは、栄養不足によって活性化します。
亜鉛をはじめとするミネラル、ビタミン、たんぱく質などをバランスよく摂取し、必要であれはサプリメントなどを併用するのもおすすめです。
毛髪や頭皮を改善するには、長い期間が必要になります。
今は育毛外来などもあり、専門家のケアもできますが、まずは日々の生活習慣を見直してみましょう。
「毛周期(ヘアサイクル)の仕組み〜AGA(男性型脱毛症)を正しく理解」への1件のフィードバック