ヨガ・スートラ 毎日の生活に取り入れて日々を穏やかに過ごす

コロナウイルスの影響で、自宅にいる時間も長くなる人も多いのではないでしょうか。

自宅でゆっくり過ごせるこのタイミングで自分を見つめる時間を作ってみてほしくてこの題材を選びました。

ヨガのポーズに興味はあるけど、哲学はちょっと…という人は多いと思いますが、今回は哲学について書いていこうと思います。

私は、悩んだりした時によく読むのがこの本。

紀元前後にパタンジャリ氏によって編纂された有名なヨガの経典の1つです。どのようにヨガを実践するのが良いかを分かりやすくまとめた実用書です。

Integral Yoga

『ヨガ』という言葉が使われると、ほとんどの人は即座に、身体をリラックスさせたり柔軟にしたりする姿勢を思い浮かべますよね。

しかし、それはヨガ科学の一つの側面にすぎず、実際には比較的近い過去に発達してきた非常に小さな部分です。

身体のヨガ『ハタヨガ 』はもともと本来のヨガ、

心に対する理解とその完全な支配を容易にするためにあみ出されたものなんです。

ヨガの本当の意味は心の科学であると、この本には記されています。

この本にはそうするための手段を明瞭にわかりやすく説いたのが、パタンジャリ氏です。

その内容は冒頭に書かれている一つのスートラに集約されています。

心の作用を止滅することが、ヨガである。

YOGAS CHITTA VRITTI NIRODHAH

しかし、それは容易なことではない為、パタンジャリ氏は実修するための8つの段階・行法を八支則(アシュタンガ)として示したのです。

この本のその後の項目は、全てこれを成すための説明にすぎず、その人が心の作用を止滅が成し遂げられたなら、それはヨガの最終目標に到達したことになります。

ヨーガスートラにて定義されて以来、現代まで受け継がれており、ヨガを知る上でとても大切な哲学といえます。

ヨガの八支則は、

「ヤマ」禁戒 

・日常生活の中で、他人や物に対して慎むべき5つの心得。

「ニヤマ」勧戒

・日常生活の中で、自分に対して守るべき5つの心得。自己鍛錬。

「アーサナ」坐法

・ヨガのポーズ。瞑想に適した「安定して快適な座法」を身につけるための練習。

「プラーナヤーマ」調気

・呼吸と体・心を繋げることに意識を向ける。

「プラティヤハーラ」制感

・感覚への意識を深め、コントロールする。

「ダーラナ」疑念・集中

集中。意識を特定の対象物に長時間向け、心を集中させる状態。

「ディアーナ」無心・瞑想

瞑想。積極的に集中することもなく、深い静かな精神でいられる状態。

「サマーディ」三昧

解脱。悟りとも言われ、瞑想が深まり、集中の対象との一体感を感じている状態。

と8段階に分けられていますが、それぞれが8本の枝のように支え合って成り立っているといわれています。

内容が多いので、一つずつ紹介をしていきます。

「ヤマ」は、日々の社会的・個人的行動規範となり、もっとも基本的かつ実践するのが難しいとも言える教えです。

本場インドのアシュラムでは、「ヤマ」、「ニヤマ」を実践できなければ、アーサナ(ポーズ)の練習をするスタート地点にさえ立ってない、とされているそうです。

☆ヤマ Yama 禁戒

アヒムサ(Ahimsa)/非暴力、不殺生
いかなる生きとし生けるものも殺してはいけない。行動、言葉、思考のレベルで他者に暴力をふるってはいけない。

誰に対しても怒りを抱かないこと。自分自身を大切にすることから始まります。


サティヤ(Satya)/嘘をつかないこと
自分の利益やエゴを守るために、嘘をついてはいけない。ただし、他者を傷つけるようなことであれば、真実であっても言わない。

その場合は、きちんと言わない理由を正直に言えばよい。第一にアヒムサ(非暴力)が優先される。

嘘をつかずに誠実でいるためには、言動、言葉、思考を日頃から一致させることを心がけ、自分に正直に生きる。


アスティヤ(Asteya)/不盗
他人の物、時間、信頼、権利、利益などを盗んではいけない。自己中心的な行動はやめなさいという教え。

約束の時間に遅刻、行列に割り込んだり、 相手の話をきちんと聞かずに遮って自分が話すことも他人の時間を盗んでいることとされます。

どのようなものごとにも、人間関係や楽しかった思い出さえも、執着しない状態でいること。


ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/禁欲
現代では、異性とむやみに性的関係を持たないことの他、利己的な欲を満たそうとするのは避けることとされている。

生命エネルギーは必要なところに集中させることが禁欲の本質。


アパリグラパ(Aparigraha)/不貪
貪欲さを捨てる。次から次へと湧き起こる、尽きることのない欲望に身を任せない。何かを必要以上に所有しない。

程度を超えた欲を持たず、独占欲を抑えること。必要以上に所有すると、執着がわいて、それを失うことへの恐れや他者への怒りと嫉妬を生みます。

自らに満足感をもたらし、寛容になること。他者から奪うのではなく、与えること。

ヤマ(禁戒)について色々書きましたが、

特にヨガ哲学に興味はなくても、日常生活で意識するだけで、感情のコントロールがしやすくなり、穏やかに過ごせるようになると思います。

私は、美容に関しても同じだと考えていて、その人の内面はそのまま外面に出ると思っています。

それは見た目や造形の問題ではなく、その人の感情や心情は顔や声に現れてその人を形づくります。

怒っている時間の多い人はそういう顔、声になるし、嫉妬や妬みの多い人も同じ。

人生は有限で、限られた時間を過ごしているのに、怒りや悲しみ、嫉妬や妬みに囚われて自分を見失うのは勿体ないと思います。

『自分も他人も大切に、何かと比べたり、張り合おうとせずに自分軸で素直に生きていく。』

私なりのヤマの解釈です。

参考文献 インテグラル・ヨーガ⬇️

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