「何をしても疲れが取れない」…「気力や体力が出ない」そんなふうにお感じたことはありませんか?
もしあなたに、しつこい疲労があっても健康診断の数値に問題のない場合、ストレス過多による「副腎疲労」かもしれません。
副腎疲労は、食生活を少し変えることでが良くなり、症状が回復することも珍しくないのです。
しつこい疲労から自分を解放するのに何が必要なのでしょうか?
副腎の持つ重要な働きとは?!

副腎は直径5センチ前後の大きさ、5グラム程度の重さで肝臓や心臓など他の臓器に比べると小さいのですが、その働きはとても重要です。
主に5種類のホルモンを製造・分泌しており、それらは生命の維持に不可欠な役割を持っています。
副腎の機能が低下することで慢性的な疲労感につながるのです。
副腎の主な働きに「様々なホルモンの分泌」「ストレスの対処」「免疫をコントロール」「炎症を抑制」「糖代謝を調整」「血圧を正常に保つ」があげられます。
5センチほどの小さな臓器の担う役割がとても大きいのがわかりますよね。
では副腎疲労は主にどんな症状が出るのでしょうか?
副腎疲労の症状チェック!
1.慢性的な疲労が続いている
2.朝が起きられない
3.感情の波が激しい
4.性欲が減退
5.思考力が低下(ボーッとしてしまう)
6.よく眠れない
7.記憶力の低下
あなたはどれくらい当てはまりましたか?
少しでも当てはまっていれば、しつこい疲労の原因は副腎にあるかもしれません。
現在、一部のクリニックなどで、副腎自体が疲労するという考え方を取り入れ始めています。
米国の専門家『ジェームズ・L・ウィルソン博士。副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)』が唱えた概念です。
ストレスを受け続けると、副腎がその対処のためコルチゾールを分泌し続けます。
*コルチゾールは血糖値や血圧のコントロール、免疫機能や神経系のサポートをつかさどっています。
そのため副腎が疲れてしまい、必要な時に十分な量を分泌できなくなり、ストレスと闘えなくなってしまいます。
花粉症などのアレルギー疾患やバセドー病などの甲状腺系、うつ病、生活習慣病の原因にもなります。
また副腎は、アドレナリン、ドーパミン、性ホルモンなども分泌しているため、副腎の疲労からくる症状は多岐にわたります。
では、こんなに重要な役割を持つ副腎を疲労させずにするにはどうしたらいいのでしょうか?
副腎を疲労させないための食生活
1.良質なタンパク質と脂質

鷄、豚、牛肉、大型魚以外(特にオメガ3系を豊富に含む青魚)
※タンパク質は三大栄養素のなかでも吸収されにくい為、3食摂取できるものが望ましいです。
aーリノレン酸が含まれるアマニ油、えごま油
※オメガ3は熱に弱いため、非加熱でとれるように、ドレッシングがヨーグルトに混ぜるのがおススメです。
加熱料理には熱に強いココナツかオリーブオイルを使うといいです。
2.香味野菜、ハーブ、スパイス

ストレスで肝臓が疲れていると、肝臓で解毒しきれず、その毒素が他に広がって炎症を起こし、これが副腎の負担となってしまいます。
解毒作用の高いとされるもの
香味野菜→ニンニク、玉ネギ、ショウガ、パクチーなど
ハーブ、スパイス→ミルクシスル、ターメリック、アーティチョーク、ダンデライオン、クミンシードなど
3.ビタミンB群

副腎疲労の人が不足しやすい栄養素がビタミンB群。ホルモンの生産過程で大量に必要になります。
玄米、豚肉、卵、貝類、海藻類、緑黄色野菜(特に葉酸は、造血作用、新しい細胞をつくるのに重要な成分なので、妊婦さんに限らず積極的にとるのがおススメ。)
4.ミネラル

副腎疲労の人は、腸でのミネラルの吸収がうまくいかずに不足しやすいです。
貝類、海藻類(新陳代謝を良くして免疫を調整する亜鉛、ホルモン代謝に必要な酵素を助けるマグネシウム、カリウム、カルシウム、ナトリウムなど)
※ミネラルは摂取しにくい栄養素でもあるので、亜鉛やマグネシウムはサプリメントで補うのもおススメです。
5.1.5〜2リットルの水

水分をしっかりとることはデトックスにもつながります。1日1.5~2リットルの水分をこまめに分けてとるようにしてみてください。(1度にたくさん飲むと胃液が薄まったりするので胃腸の弱い人は特に注意して飲んでください)
以上が、積極的に摂っていきたい食べ物ですが、もちろん副腎疲労を助長してしまう避けたい食べ物もあるのでいくつか紹介していきます。
できれば控えたい食べ物
1.グルテン(小麦、大麦、ライ麦)
2.カゼイン(乳製品)
グルテン、カゼインはどちらも過敏な人は小腸の粘膜が炎症を起こすことがあります。
完全に「グルテンフリー」「カゼインフリー」といった食事法を実践することで体の炎症を減らし、副腎への負担を軽くできるといわれていますが、食べられるものが極端に減る為、栄養バランスの偏りが起きやすくなります。
これらを実践する場合は、検査を受け、ドクターの指導のもと行ってくださいね。
3.血糖値を急上昇させる食べ物
GI値の高いものや甘いお菓子など、血糖値が急上昇すると血中のインスリンが急激に増えます。
※GI値については糖化の記事で詳しく書いてあります。
すると血糖を安定させるため、副腎ではコルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのホルモンが大量に消費され、副腎を疲弊させてしまいます。
4.添加物、化学合成物質
ソーセージ、ハムなどの加工食品、ジャンクフード、スナック菓子など。
いかがでしたか?
これだけは忘れないでほしいこと…すべての人に当てはまる正解の食べ物はありません。
その人の体質によってそれは全く異なるものであることを忘れないで、自分のカラダとゆっくりと向き合ってみてください。
世の中で良いといわれているものや、ある人にとって良いものが、自分にも良いとは限りません。
全ての情報を鵜呑みにせずに、自分の体調や体質を見極めて適切なケアをするのが大切です。
たくさんの知識が手に入る時代だからこそ、○○がカラダに良い!などの情報に踊らされることなく、どちらかというと、足し算より引き算で。
余計なものを引く生活が大切なのかもしれませんね。