ヨガとも関係の深いアーユルヴェーダ。
そのルーツについて書いていきます。
アーユルヴェーダとは、古代インドから伝えられている伝統医学のことです。
現存する伝統医学の中では最も古いと言われています。
アーユルヴェーダの起源は、ヴェーダ文献*にあります。
『リグ・ヴェーダ』
『サーマ・ヴェーダ』
『ヤジャル・ヴェーダ』
『アダルヴァ・ヴェーダ』
など4つの主たる文献から、生命に関する知識を集大成したもの、それがアーユルヴェーダなのです。
*ヴェーダとはバラモン教(古代インドの民族宗教)の教典のことを指します。
その起源は、3500年前にさかのぼります。
アーユルヴェーダとともにインドから世界中に普及しているヨガもヴェーダを起源とする知識です。

ヨガの起源を示す遺跡物として有名なものにハラッパー遺跡にあるヨガのポーズをする彫像が有名です。
これ以外にも多くの種類のヨガの彫像が、周辺の遺跡から出土しており、アーユルヴェーダの起源が5000年前をさかのぼることを物語ります。
その後、アーユルヴェーダやヨガは大陸をわたります。
チベット、中国、ペルシャ、インドネシア、タイなど…
そして、それぞれの場所における伝統医学の確立に役立ちました。
タイ式マッサージなどは、ヨガマッサージとも呼ばれ、一説によるとアーユルヴェーダの名医でお釈迦様の主治医であったジーヴァカが、インドからタイに持っていったといわれているそうです。

アーユルヴェーダの原義
アーユルヴェーダは『生命の科学』あるいは『寿命の科学』という意味をもつサンスクリット語です。
病気の治療だけでなく、
病気の治療と予防
健康の維持増進
若返り
など、様々な目的をもったまさに生命の科学なのです。
人々がアーユルヴェーダに注目する理由としてあげられる事は、それが人に対してだけではなく社会の病気の予防と各個々の人に応じた健康増進法、生き方の知恵を教えてくれるものだからです。
自分がなぜ生まれ、なぜ死にゆくのか…
人間としての基本的な疑問に、アーユルヴェーダやヨガはある一定の答えを与えてくれます。
生命とは不思議なものです。
最先端の遺伝子のことを理解できたとしても、それは生命というものを全て理解することにはつながりません。
現代の研究において、遺伝子のことが解明されればされるほど、人は遺伝子だけでは理解し得ないということが明らかになってきました。
アーユルヴェーダでは、個人差を遺伝的要因(ジェネティック)と、後天的要因(エピジェネティック)とでとらえます。
そして、個人の状態に応じたライフスタイルを説いています。
アーユルヴェーダは、自分の体と心の状態をわかりやすい言葉で説明し、個人差に応じて生活するコツを説くもの。
あるいは、1日の時間帯、季節、年齢などの時間的要因による心身の変化を法則で理解させてくれるもの。
そしてどのように対処すればよいかを示してくれる『生き方の知恵』なのです。

次回はアーユルヴェーダ「自分の体と心の法則」について書いていきます。