ヨガがストレスの対処法として役立つことはよく知るところでもあります。
ヨガは心身をリラックスさせ、幸福感を高めてくれます。
ストレスという言葉を聞くと、ネガティブなものと思いがちです。
1936年に生理学者のハンス・セリエ氏は、変化に対する身体の反応を表すストレス(stress)という言葉を生み出しました。
そして、ストレスには2つのタイプがあることをご存知でしょうか?
ひとつは、
ユーストレス(Eustress)といい、自身の為になるストレスです。やりがいや責任感のある充実した仕事のプロジェクトなどが、これに該当します。
もうひとつは、
ディストレス(distress)といい、その原因が現実的なもの、想像によるもの、どちらであっても心身に重くのしかかってくるタイプのストレスです。
適度なユーストレスには、人間の能力を最大限に引き出す力があります。
その一方で、あまりにも大きなディストレスは、精神のバランスを崩したり、慢性痛を引き起こしたりもします。
そして、現代における病気の代表的なものであるがん、脳卒中、心疾患などの病気とも関連しています。
しかし、ストレスが必ずこのような病気を引き起こすわけではありません。
これらの病気にかかりやすいかどうかは、ストレスの量そのものではなく、ストレスとの付き合い方やストレスの捉え方によるところが大きいといわれています。
ストレスを抱えて、愚痴や不満、妬みなどネガティブな感情をもつ人ほど健康を害してしまいます。
その点においても、ヨガはストレスとの向き合いかたを改善する手助けになります。
ヨガを日常的に行っていると、自分の思考や感情を観察できるようになります。
それによって心と体の繋がりは強まり、ストレスの原因に対する感情の反応をうまく調整できるようになるのです。
心と体の繋がりが強まるとストレスの対処がうまくなる理由
ヨガは、心と体の両方からアプローチをします。
心から体へ
体から心へ
両方向で神経系の調節が促されるそうです。
このつながりが強化されると、自己調節機能と体に本来備わっている恒常性(ホメオスタシス)の働きによりストレスから立ち直る能力が高まるのだそうです。

神経認知(心→体)的アプローチとして有効的なもの
・瞑想、マインドフルネス
・ヨガ哲学を意識した生活
神経生理学(体→心)的アプローチとして有効なもの
・ヨガのアーサナ
・ムドラ
・プラーナヤーマ
ヨガの良さを最大限に活かすには、ヨガをただの運動やストレッチとしてとらえるのではなく、哲学やアーサナへの集中が鍵になってきます。