苦しいときのヨガ哲学 インテグラルヨガより

ヨガでは、心の作用を止滅させることを目的としています。

心の作用には、大きく苦痛に満ちたものと苦痛なきものにわけられます。前者は利己的な思い、後者は無私の思い。

それを止滅させようと私も含め、多くの人がそれを試みます。

心を思いのない状態にしてしまえば、私たちは目標に到達したことになるわけですが、それはそう簡単なことではありません。

心を空っぽにしたと思っても、そう思った時点で”気付いている”ことも思いの一部。

そういう時はどうしたらいいのでしょうか…

否定的な考えを排除しつつ、ある種の肯定的な考えを育むというやり方をします。

まずは、心に向かってこんな風に言ってみましょう。

『そうですか…あなたが何らかの”思い”をつくり出したいなら、それをしてください。

ですが、もし苦をもたらすような思いをつくり出せば、苦しむのはあなた自身です。

利己的であれば、あなたは後で苦しみます。

私はあなたを亡ぼそうとしているのではありません。

私はあなたの味方です。

私はあなたの福利と平安に関心があるのです。

だから、どうか私の言うことを聞いてください。

自分自身にはね返ってくるような思いはつくり出さないでほしい。

利己を忘れて他人を幸せにしてほしい。

そうすれば、あなたは最高の幸せ者になれる…』

毎日の生活のなかで、私たちは絶えず”思い”を相手にしています。

利己的な思いが苦痛をもたらし、無私の思いは私たちを安らぎの内に置いてくれるのは理解できます。

では、どうしたら自分の思いが利己的か、そうでないかがわかるのでしょうか

その為に、心を注意深く見つめるのです。

“思い”が湧き上がる瞬間を注意深く見つめる精神分析家になるのです。

この自分の思いに注目して、それらを分析することが、ヨガの実修なのです。

苦しい時こそ、心を内にむけてみてください。

答えは、外にはありません。

答えはいつも自分自身のなかにあります。

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